京洛心象 浅春
1997年
91.0cm x 116.5cm
取材地:京都

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まだ愛知県に住んでいた頃ですが、三月初めのある夜、今は亡き日本画家の西内利夫さんから、今京都に雪が降っていると知らせを受け、翌朝慌てて京都に出かけました。ところが、京都での足を考えて車で出かけたのが祟って、雪の名所の関ヶ原で時間を取られ、京都に着いた時には、市内の雪がすっかり消えてしまっていました。仕方なく雪を求めてあちこちに走った末に見つけたのが、この伏見の造り酒屋で、雪には関わりがなかったのですが、古い京都の一面を見た思いがしました。もう十八年も前のことです。
最近この絵を描くために、同じ場所に出掛けて見ましたが、建物も新しくなり、昔日の面影はありませんでしたが、私の心の中には、十八年前のいろいろな出来事と一緒に、その時の光景がはっきりと蘇ってきました。