京洛心象 爛漫
1997年
91.0cm x 116.5cm
取材地:京都

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京都の夜桜の写真を見たことがあり、是非夜桜を描こうと思っていました。ところが、やっと実現した当日は土砂降りの雨でした。桜の名所円山公園も、せっかくの満開だというのに、花の下で一杯、というわけにはいきません。花見客は傘を差して、花を愛でるというより、足元に気を取られながらのそぞろ歩きです。
もしかしたら、土砂降りの雨でなかったら、花見にこれほど感動はしなかったかもしれません。この雨の中で、茶店の明かりや提灯、ぼんぼりなどが、花見の華やかさを必死で演出している光景や、普通ならば酔客で埋め尽くされているはずの木の下に、青いシートが雨に打たれて光っているのを見て、もうその時には、私の中に一枚の絵が出来上がっていました。どんな所に絵の題材があるかわからないところが面白いのです。