京洛心象 煌煌
1997年
91.0cm x 116.5cm
取材地:京都

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昔から五山の送り火を絵にしてみたいと思っていました。大文字や舟形などに実際に火が入っている光景にも興味がありましたが、何よりも、送り火の点火に合わせて主だった街の明かりを消すという、その、明かりの消えた京都の街並みを描いてみたかったのです。念願が叶い、京都ホテルの五山の送り火がすべて見える部屋を取って貰い、明るいうちから窓にへばり付いて、先ずは街並みのスケッチから始めました。やがて夕闇が迫るとともに、街の明かりが消え始め、送り火が順番に点火されると、一四階のホテルの部屋にも、市内のあちこちから上がる歓声が聞こえてきました。
私は、ひときわ夜空に映える大文字と、暗くなった街並みを心に焼き付けるので精一杯でした。