天山
1992年
145.0cm X 112.0cm
箱根・芦ノ湖 成川美術館蔵
取材地:中国

1992 Tian Shan.jpg

私は飛行機に乗るときは窓側に席を取り、いつでも小さなスケッチブックを取り出せるようにしています。この絵は中国西域のウルムチから北京に戻る機中から見た光景で、延々と連なる天山山脈を描いたものです。雪を頂いた山脈の麓をよく見ると一本の線のような道路が走っているのが分かりますが、その上を無数の線が覆いかぶさっているのが見えました。乾燥しきった砂漠地帯ですので、雪解け水やたまに降る雨は大地に浸み込むことなく一気に流れて地表に複雑な模様を作るのです。それは大自然が繰り返し描いてきた地上絵なのです。